多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

白居易、老いの悟り

老いと病の中、彼は何かを悟ったのでしょうか。そういう詩です。
   老病相よる、詩をもって自ら解く
 この世の栄枯と喜憂と長命短命
 それらは芝居の一場面のようなものだ
 微細なものに転生しようとも怪しまず
 皮膚がしわだらけになり髪の毛が白くなっても心を痛めない
 以前中風という不治の病になって死ぬ覚悟を決めたが
 今のどかな春がやってきて、病気も小康状態
 このたびもやはり死装束を終えたようではあるが
 もうしばらくぐずぐず生き延びるのも、悪くはなかろう

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