多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

広東潮州三宝の一つ、老香黄(中国のサイト)


老香黄は、ブッシュカン

を多種類の漢方薬材を入れた汁に漬けて作る。黄色いブッシュカンがテカテカとした黒色になるが、濃厚なブッシュカンの香りを維持している。フルーツ漬物の中で最も人気があるが、それは独特の薬用価値があるからだ。食欲を増進して、気をおさめて痰をとかし、胃痛を治して、腹部膨張や嘔吐、痰の絡んだ咳に効果がある。

 潮州の老香黄は、こういう絶大な効能があるので、潮州人の家庭では必需品になっている。老香黄を長期間保存するのなら、冷蔵庫に入れて冷やすのはよくない。涼しい日陰に置いておけば、長期間悪くならない。

直接食べてもいいし、老香黄を浸した湯を飲んでもいい。塩辛いので、浸した湯を飲む人が多い。

作り方:新鮮なブッシュカンをきれいに洗い、塩に漬けて塩分を内部まで沁みこませる。それを天日干しにして水分を除去し、じっくりと炊く。そうして柔らかくなったものを砂糖と甘草


の汁に浸し、糖分と甘草のエキスをたっぷり沁み込ませる。その後、再び天日干しにする。これを何度も繰り返す。

 そうすると黄金色のブッシュカンがテカテカとした黒色に変化して、ペーストのように柔らかくなっていく。保存時間が長ければ長いほど、薬効は優れたものとなり、味も濃厚になっていく。つまり、価格も高くなっていくわけだ。

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