多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、シイタケとタケノコの料理

酔シイタケ

 シイタケをきれいに洗い、水に浸す。その後油で煮込んで炒める。その鍋に、シイタケを浸しておいた汁(かすを濾過したもの)を注いで煮込み、汁が乾いたらシイタケを鍋から取り出す。しばらく置いてさましたあと、冷えた濃い茶で油分を洗い流し、水気を切る。それを良質の酒醸と醤油で半日漬けると、とても美味しくなっている。

 シイタケは民間で「植物の皇后」と呼ばれ、食欲減退や脱力感に効果がある。


シイタケの燻製

 肥えて大きなシイタケをきれいに洗って、陰干しにする。それを醤油に半日浸し、取り出した後乾かす。最後にウイキョウとサンショウの粉を混ぜ、コノテガシワの枝を燃やした煙でいぶす。


タケノコの干物

 新鮮なタケノコの硬くなった部分を切り落とした後、二つに切り分ける。塩揉みをして漬けた後、天日干しにする。七百五十グラムの新鮮なタケノコから五百グラムの干物ができる。


タケノコの漬物

 早春のタケノコを採取して、きれいに剥いた後硬くなっている部分を切り落とし、三センチ×一センチくらいに切り分け、せいろうに入れて蒸す。それを塩コショウ、香料と混ぜ合わせ、乾き切るまで天日干しにする。湿気が多ければ炭火であぶればいい。それを甕に入れ、ごま油を注いで密封する。長期間食べられる。

タケノコの粉

 新鮮で色が白いタケノコを薄切りにしてふるいの上に置き、乾くまで天日干しにする。夜になっても乾かなければ炭火であぶって乾かす。薪は煙が出るからダメ。乾いたら、ひいて粉にし、ふるいにかけて貯蔵する。タケノコの粉はスープに使えるし、肉の臭みをとるのにもいい。タケノコがない時に食事に使えば、美味しく食べられる。

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