多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

臘八の粥、レシピいくつか

 臘八(旧暦十二月八日)に、様々なものを入れた臘八の粥を食べる習慣が中国にあります。 レシピ1.材料:もち米百五十グラム、リョクトウ二十五グラム、アズキ二十五グラム、カシューナッツ二十五グラム、ピーナッツ二十五グラム、リュウガン二十五グラム、ナツメ二十五グラム、チンピ(干したミカンの皮)一切れ 調味料:氷砂糖七十五グラム 一、材料を全て水に浸して軟らかくし、洗う。 二、鍋に水と材料を全て入れ、煮…

食憲鴻秘、粥の章

粥を煮る  粥を煮る時は、井戸水を使うといい味が出る。河川の水だと味が薄くなる。しかし、河川の水でも、数夜寝かせておいてから粥を煮れば、いい味の粥ができる。暴雨の直後の井戸水で粥を煮たら、薄い味になってしまう。 神仙の粥(風邪を治す)  もち米百グラム、ショウガ五切れ、河川の水二碗を土鍋に入れて、煮る。二回沸騰させた後、ひげ付きの白ネギ七切れを入れ、米がどろどろになるまで煮込む。その後酢を半カッ…

食憲鴻秘、粉の章

うるち米の粉  うるち米を粉にひいたものを主要原料として蒸しパンが作れる。 もち米の粉  ひいて粉にし、ふるいでさらに細かな粉を手に入れる。これを主原料として、餅(「もち」ではなく、クレープ状の食べ物)が作れるし、揚げ物やスープにしてもいい。 レンコンの粉  一定の時間置いておいたレンコンを切って、水に浸す。甕の上部に石臼を置き、そのレンコンをひきつづけると、甕に汁がたまる。その汁を絹の袋に入れ…