多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、手軽な菓子類

ごまの菓子

 白砂糖三百グラムと麦芽糖百グラムをとろ火で煮込む。粘り気が出てきたときにごま一リットルと炒った小麦粉二百グラムを加え、均等に混ぜる。まな板にあらかじめごまをまいてねばつかないようにしておき、その上に、混ぜたものを熱いうちに引き伸ばす。さらにその上にごまの粉末を撒き、棒で平らに伸ばして、サイコロ状に切り分ける。


菊餅

 へたを取った菊の花をつきつぶす。それをしぼって濾過した汁に白砂糖を加えて均等にかき混ぜ、型に入れて菓子にする。梅の漬け汁を加えてペースト状にすれば、なかなか干からびず長持ちする。


ばら餅

 ばらの花をつき潰して汁を搾り取って濾過する。それに白砂糖を加え、型に入れて菓子にする。ばらの花とモクセイの花はつきつぶして汁を濾過しても香りは散らない。他の花はそうはいかない。のばらと菊の花と葉も、同じようにつき潰した後、汁を濾過してもいい。

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