多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

2020年5月のブログ記事

  • 宗璞と眼病(1)

        宗璞という1928年生まれの中国の女性作家が、眼病を患った時のことをいろいろ書いています。   近視眼から遠視眼へ  半時間足らずの手術を経て、私は近視眼から遠視眼に一変した。今年六月のことだ。  私は近視になってから久しい。八歳か九歳の時にある本を読んだが、日がだんだん暮れてきても、手放... 続きをみる

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  • 杜甫の老いと病

    杜甫(712-770)も晩年は様々な病に苦しんでいたようですが、耳が聞こえなくなるのは詩人としてはつらかったのではないでしょうか。  耳聾 私は深山に隠居し、俗世を嘆く老人だ 目はいつ見えなくなるかわからず、耳は先月から聞こえなくなった 耳が聞こえていたら、猿の悲しげな鳴き声を聞いて秋の涙を流し、... 続きをみる

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  • 白居易と眼病

    白居易は、年を取ってから、目も悪くしていたようで、そういう詩を書いています。「目の中に花が咲いた」と書いていますが、どんな病気だったのでしょう?  目がかすむ   老衰のため頭が痛むし目もかすむ   ひどくなるばかりで一向に良くならない   目の中に花が咲いただけで怪しいのに   ひじに腫物までで... 続きをみる

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  • 白居易と「足の病」

    白居易は晩年中風(脳卒中か)にかかり、左足が不自由でした。「足の病」という詩を書いています。  足の病   足の病は良くも悪くもならず   春から夏になり、また秋が来た   ニコニコ顔で樽の酒を酌み   歩く代わりに池に浮かべた舟によく乗っている   幸いなことに眼前の衣食は足りており   孫もで... 続きをみる

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  • 白居易と中風

     最近はテレビもネットも病気の話ばかりです。そこで、色々調べてみたら、唐時代の詩人白居易は中風(脳卒中か)を患っていたみたいで、そういう詩文を書いています。自らの病を題材に詩を書くあたりはさすがですが。

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  • 「中国、飲と食のエッセイ」発売

    この度、編訳、出版いたしましたので、よろしくお願いします。

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  • 北宋徽宗皇帝「大観茶論」序文

    彼は皇帝としては無能でしたが、文人としては一流でした。

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