多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

カワヒラ、金受申

 カワヒラは塞外(万里の長城以北)の高級魚と言われている。江南産の魚と比べても遜色がない。松花江産のものはとても肥えており、大きいものは十五キロくらいで背中に油がある。長江産のものは肥えていない。北方各地で産するものは大きくなく、一キロか二キロだ。それゆえ「塞外の高級魚」と称される。調味料を加えずに蒸したり、

醤油で煮込んだり、

いぶしたり、漬けたりするが、すべていい味だ。酒糟で漬けると、実に美味だ。
 「いぶしカワヒラ」の作り方:醤油と料理洋酒に浸した後、油で揚げていぶす。クスノキもしくは松かさでいぶすと、さわやかな風味が増す。冬だったら、多めに買って漬ければいい。魚に酒糟を塗って、壺に入れ、しっかり封をして空気が漏れないようにして、日の当たらないところに置く。食べるときは、揚げても醤油で煮込んでもいいし、冷たいものを食べても熱いものを食べてもいい。

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