多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

北京の伝統フナ料理(金受申)

試しに作ってみられたら、どうでしょう?

 金受申

 「最もおいしいのはフナだ」と言われる。骨が多くて肉が細かなのがいい。フナは南方にも北方にもいる。鱗の黒白が異なるのと、北方では大きなフナが少ない。フナの高級品は「六合竜池フナ」、略して「竜フナ」と呼ばれ、一尾が一キロか二キロで天下第一の美味だ。調味料を使わずに蒸したり、さっとゆでたり、醤油で煮込んだりする。他に「瓤フナ」、「フナの卵スープ」、「フナの千切りダイコンスープ」、「揚州フナラーメン」など多くの料理があるが、調味料を使わずに蒸したり、さっとゆでたりするのが一番いい。

蒸し方:まずネギとショウガ、料理用の酒を開いた魚の腹に入れ、塩を混ぜた小麦粉を少し加える。その横に焼き豚や冬タケノコ、シイタケを切ったものを添えて、せいろうで蒸す。

フナの千切りダイコンスープ:まず、フナを料理用の酒に浸しておく。ダイコンの千切りを湯で煮て、酒とフナを一緒にそこに入れる。煮えたら、食べる。

瓤フナ:魚の腹部を開いてきれいに洗い、豚肉のミンチに冬タケノコの粉、醤油と料理用の酒をそこに入れる。油でさっと煎り、魚の両面が黄色く焦げたら、それを醤油と料理用の酒で煮込む。汁が多すぎてはいけない。

揚州フナラーメン:小さなフナをきれいに洗い、豚の脂肪少々と一緒に鍋に入れて焼く。その後水を入れて煮るが、醤油を加えてはいけない。スープが乳白色になったら、箸で魚を突き崩し、骨と皮を取り去る。その後ラーメンを切って鍋で煮込み、魚のスープの中に入れ、一分か二分煮る。碗に盛ったら、ニンニクの茎と葉を千切りにしたものを振りかけると、おいしい。この方法は簡単なので、試されてはどうか?

フナの卵スープ:魚肉三百グラムをきれいに洗い、ネギ、ショウガ、料理用の酒、塩と一緒に碗に入れて、じっくり蒸す。その後鶏卵を一つが二つ割って入れ、再度蒸す。とても美味しく、北京の普通の卵スープの比ではない。

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