多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、梅のジャム

梅のジャム

 酷暑の時期に熟した梅の実を採取し、ついて潰す。水は使わず、塩も入れずに、七日間日光にさらす。さねと皮を取り去り、紫蘇を加えて、再び七日間日光にさらして貯蔵する。使用する際に塩もしくは砂糖を用いてもいい。暑い時期に日光にさらしても、梅は変質しない。

(塩辛い)梅のジャム

 五百グラムの熟した梅に五十グラムの塩を加え、七日間日光にさらす。皮とさねを取り去り、十四日間再び日光にさらした後、貯蔵する。熱湯で煎じても、氷水と混ぜても、暑さを消して、渇きを癒す。

(甘い)梅のジャム

 熟した梅の実の皮をむき、梅肉を細い絹糸で刻み、白砂糖を加えて均等に混ぜ合わせる。それをじっくり蒸した後、七日間日光にさらし、貯蔵する。

青梅の漬物の汁

 青梅を塩漬けにした時の汁は、特別な作用がある。砂糖で加工した果物類にその汁を少量ふりかけると、果実は変質せず、色つやも衰えない。まさに仙薬だ。酢の代わりにその汁で野菜をあえると、より素晴らしくなる。

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