杜甫、病の私を手厚く……
杜甫が、病の自分を手厚くもてなしてくれた王という知人に感謝する詩を書いています。杜甫はマラリアで苦しんでいたようです。
病の私に手厚く……
とても高尚な気持ちを抱いておられる王さんのお宅にお邪魔し、昔からのお世話に感謝した
私が貧困に甘んじていることを王さんはわかってくださる
飢えと凍えに苦しむ私は貧困を恥とは思わぬが、病気がずっと良くならないのは頭が痛い
私や顔色が良くないのをみて、王さんは不思議に思われた
長い間病で伏せって苦しんでいたと私は答えた
秋の間マラリアで苦しんでいた
百日間熱と寒気が交互にやってきた
今、髪は白くなり、目はっきり見えず、尻にできものができ、顔は黄色く体は痩せ、皮膚にはシワ、細い糸のように危うい命だ
体の悪い私に同情した王さんは、素晴らしい料理をご馳走してくれた
市場に人をやっていい米を買い、わざわざ夫人に食事の準備をさせた
長安の冬の漬物は酸っぱくて緑、金城のチーズは練絹のように白い
豪華な豚を殺して調理し、酒を酌み交わし、とても楽しい宴
私のような老いぼれを暖かくもてなしてくれるの王さんだけ、
舞い上がるほどに感動した私は、老いた馬が若返った気分
老いをしばし忘れた
余生は食えたらそれでいい
王さんといつも会えれば、なおいい