多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

李煜、病中の感慨

李煜(937-978)は南唐と言う国の王様でしたが、息子と妃に相次いで死なれ、大きなショックを受けて体を悪くしました。その時の詩です。
  病中の感慨
 最近一日ごとにやつれていく
 身近な人が亡くなり、寂しく辛い
 悲しみが病となり、風雨の下病骨を支えられず
 憂いのあまりむせび泣く
 深夜鼎で薬を煎じるにおい
 朝起きたら髭に白いもの
 いったいどんな因果なのか
 誰か仏様に聞いてくれ

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