多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

白居易、衰病

白居易という人は老いや病に関する詩を多く書いていますが、本人は七十四歳まで生きていました。千年以上前としては、驚異的な長寿ですね。

  衰病

 老いと病が相重なり

 かんざしも挿せないほど髪が薄くなった

 朝は多く歩いて薬の効果を行き渡らせ

 夜は眠れないので灯火をつけたまま

 俸禄の一部を鶴に供し

 官服も節約して余りを僧に施す

 病が元来多いのでまたなかなか治せず

 郡の政務もだらだらやっているだけ

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