多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

粥の王様「臘八粥」の作り方(美食傑)

中国北方の多くの地方の伝統的考えでは、旧正月(春節)を祝う儀式と活動の準備は臘月(旧暦十二月)八日に正式に始まる。

 この日に臘八粥を食べるのである。ひと碗の粥の中に八種類の食物が混じり、一年の収穫を凝縮しているだけではなく、富と満足を象徴してもいる。そして今日、この内容豊かな粥は栄養が十分で満腹感も強いので、ダイエットの主食にもなると考えられている。また、「食物の多様化」を実現するための最も効果のある手段でもある。毎日食べてもいいのではないか。
材料:紫米、アワ、ハトムギ、もち米、アズキ、緑豆、エンバク、ハダカムギ
作り方:1.すべての材料を洗って、土鍋に入れる。
    2.八倍から十倍の水を入れ、土鍋にふたをして煮る。
 

   3.鍋の中の湯が沸騰したら火を消し、ふたを開けずに一時間そのままの状態にして蒸らす。
   4.一時間たったら、再度火をつけて煮る。鍋の中が再度沸騰したら火を消し、ふたを開けずに一時間そのまま蒸らしてしておけば食べられる。

調理のコツ:1.ここに紹介したのは略式のやり方で、事前に穀類や豆類を水でやわらかくする必要はない。二回蒸らせば穀類も豆類も軟らかくなる。
 2.粥に使う材料は、好みに応じて様々なものを選んでもよい。いろいろな雑穀や豆類が使える。ハスの実やイモ類を使えば内容も豊かになり、様々な栄養が摂取できる。
 3.雑穀の粥を主食とし、各種の食べ物と組み合わせてもいい。ことに寒い季節に暖かな雑穀の粥を食べると心身とも安らかになる。

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