多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

体にいい紅麹酒の作り方、丹渓紅曲酒



 紅麹酒は美味しくて、健康にいい。多く飲むように提唱されている。それでは紅麹酒はどうやって作るのか?紅麹酒の祖、元代の医学者朱丹渓のやり方は以下の通りだ。一、もち米を洗った後、軟らかくなるまで水に浸す。それをきれいに洗った後水を切り、蒸し鍋に入れて柴の火でじっくり蒸す。





ニ、蒸し終わった米を広げて、自然の中でさます。紅麹菌を表面に振りかけ、均等に攪拌し、特定の温度と湿度の中で発酵させる。

三、発酵したものを陶器の酒甕に入れ、水を加えて、赤い色になるまで発酵を継続する。



四、それを取り出して、酒だけを濾過し、陶器の酒甕に入れて、密封する。

五、その甕を特定の環境の酒蔵に置き、二度発酵させ、長期間熟成させる。熟成期間が長ければ長いほど、味がよくなる。芳醇で美味な紅麹酒ができる。

 以上が朱丹渓の伝える伝統的なやり方だ。一見簡単そうだが、高度な技術が必要だ。それでは、現代はどうか?

 たとえば、米については、有機栽培のものを使うし、水については水源地柏峰ダムの冬季の水を使う。雑菌などの混入を防ぐためだ。自主的に開発した紅麹発酵技術を用いて、他の菌の繁殖を防いでいる。

 一年に一度しか醸造しないのが伝統で、それをずっと守っている、産量を少なくして、品質を維持するのである。

 丹渓紅麹酒は、少なくとも五年醸造しないといい味が出ない。丹渓1327系列は十五年以上醸造している。不断に成熟を続け、微量元素も豊かになり、口当たりも良く、栄養も豊富になる。友人と酒は古い方がいい。美酒があれば生活も楽しい。

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