多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

胃を健やかにする茶(央広健康)

どんな茶が胃にいいのか?日常生活の中で体にいい飲食習慣を身につけないと、胃が悪くなる。胃を守るためにはどんな茶を飲めばいいか?ご紹介したい。
1.紅茶

 紅茶は発酵とあぶりを経ているので、茶ポリフェノールの含有量が減少しており、胃への刺激も少ない。紅茶は胃を刺激しないばかりか、胃を健やかにする。砂糖とミルクを加えた紅茶を常に飲めば、炎症を静めて胃粘膜を保護し、潰瘍の治療に効果がある。
 胃の健康のためには、濃い紅茶は好ましくない。だいたい三グラムから五グラムの茶葉を用い、五十倍の量の湯を使えば、適度な濃度で爽やかな紅茶ができる。三分の一くらいに減ったら、湯を加えるようにするのがいい。
2.ミカンの皮とアマチャヅルの茶

 アマチャヅルには胃と脾を健やかにし、ダイエットを促進して細胞を活性化し、睡眠を促して気持ちを落ち着ける作用がある。偏頭痛を治療し、炎症を消して、胃潰瘍に効果がある。ミカンの皮十グラムとアマチャヅル六グラムを別々に洗って乾かし、一緒に研磨して粉末にする。それをティーバッグに入れた後、碗の中に置く。そこに熱湯を注いで、ふたをして十五分間そのままにしておくと、飲める。ティーバッグ一つで五回くらい飲める。脾を補って胃を益し、毒を解く。胃痛に効く。
3.クコとナツメとショウガの茶


 ナツメはタンパク質とビタミンが豊富で、胃を養って肝を守り、毒を解く。クコは目によく、血圧と血糖を下げる。ショウガは寒を散らし、風邪を予防する。この三つを湯で煮て飲めば、免疫力を増強し、胃腸の不快感や口や舌の渇きを改善できる。クコ二十粒、ナツメ六個、ショウガの薄切り三切れ。クコは湯に二分か三分浸し、ナツメはナイフで真ん中を切る。湯に浸したクコとナツメをきれいで油の入っていない鍋に入れ、800ミリリットルの清水を注ぎ、強火で煮る。沸騰したらショウガを入れ、弱火にして鍋にふたをし、五分煮込めば飲める。
4.ソバ茶

 「本草綱目」にソバには「胃腸を充実させて気力を益する」作用があると記載されている。ソバには大量のルチンと繊維、セレンとビタミンなどの栄養物質が含まれ、高血脂や高血圧、糖尿病に効くだけではなく、肥満を防いで脂肪を消化し、血管を正常に保つ。ソバ五グラム、キバナオウギ二十五グラムを碗に入れ、熱湯600ミリリットルを注ぎ、ふたをして十分間そのままにしたものを濾して、汁を飲む。体の虚弱に効き、胃の作用を促して、食欲を増進させる。
5.モクセイ茶

漢方では、モクセイには高度な薬用価値があるとしており、「百薬の長」と言われてきた。それゆえモクセイの花を用いて醸造した酒は長寿の効果があるとされている。モクセイは性は温、味は辛で、煎じたり茶にしたり酒に浸したりして内服する。寒を散らし、胃を暖めて痛みを止め、痰を取る作用がある。食欲不振や咳と痰、痔や下痢に効果がある。モクセイ茶として飲むほかに、モクセイとレンコンの粉に白砂糖を加え、湯を注げば、美味で食欲もわく。


また上等の小さなナツメに砂糖を加えて煮込み、スープが煮詰まった時にモクセイの花を加える。すると脾を健やかにして胃の働きをよくする「モクセイ蜜ナツメ」ができる。

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