多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

夏に最高、酒酔鶏(金受申)


夏に「酒酔鶏」を食べるのは、最高に閑雅な味わいだ。作り方:まず若鶏を薄い塩水でじっくり煮て(塩辛過ぎると爽やかさがなくなり、暑気払いにならない)、八分目まで火が通ったら取り出してスープを切り、方形に切り分ける。それを碗に並べ、年代物の上等の紹興酒

もしくは「竹葉青」


を注ぎ込む。竹葉青の緑の色彩を見ると心が楽しくなり、暑さも飛んでいってしまう。その碗に蓋をして蒸し鍋に入れて、短時間蒸す。絶対に鶏のスープを入れてはならない。時間が少し経つと酒が沁み込むので、取り出す。食べるときは磁器の器に入れるが、とても味わい深く、ことに冷たくして食べると美味しい。


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