多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

肉餅子、食憲鴻秘

 上等の豚の赤身肉を用意する。筋膜と骨をきれいに取り去り、細かく切り刻み、包丁でたたいてペースト状にする。たたきながら水を加え、あとシャジンの粉、刻みネギも入れ、酒と醤油を加えて均等にかき混ぜ、クレープのような形にする。それを磁器の碗に入れ、小さな碗で蓋をして、ごはんを炊く鍋に入れてじっくり蒸した後、取り出す。だし汁とうまく混ぜるといい味で、柔らかい。
 クレープのような形にせずにいくつかの塊に分け、水に浸して柔らかくしたクマザサの葉で数層に包み、しっかりしばって、酒やごはんを蒸す甑の中に入れる。あらかじめ湿らせて甑の中にひろげて置いたコメの中間に肉の塊を置き、じっくり蒸してから取り出す。その後甑でごはんを蒸すとき、再度甑に入れて蒸すと、素晴らしい味になる。薄切りにして菜種油で煎っても、おいしい。

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