多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

鹿鞭(オス鹿の生殖器)、食憲鴻秘

 米をといだ汁に鹿鞭を一日か二日浸してから、きれいに洗う。それにネギ、サンショウ、塩、料理用酒を加え、容器に入れて密封する。それをとろ火で煮込んでから食べる。
 鹿鞭は漢方薬で、堅くて折れにくい。気は腥で性は温、味は咸辛で、肝、腎、膀胱の三経に入り、腎精を補って腎陽を盛んにし、精気を益して腰や膝を強める働きがある。
 様々な使い方があり、酒に浸してもいいし、薬膳にしてもいい。煮込んでもいいし、丸薬にしてもいい。腎臓の治療や腰痛膝痛の治療に使い、耳鳴りや不妊症にも効果がある。が、もともと陽が盛んな人は、服用を慎んだ方がいい。

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