打魚を観る歌、杜甫
綿州涪江の東の渡し場で、銀よりも白く輝くトガリヒラウオが跳ねている。漁師が舟に乗って大きな網をあげると、数百尾もかかっている。雑魚は捨てるが、赤鯉は神がかった力で跳ね出てしまう。水底の竜が腹を立て、ぴゅうぴゅう風を吹かせている。
料理人が研ぎ澄ませた包丁の白く光る刃をふるうと、美しい皿に鱠が白雪のように積もる。
脂が乗ったトガリヒラウオは天下第一だ。飽きるほどに食べてしまうと、なんだか悲しくなる。白い鰭を割かれた魚は、紙一重で川の水とお別れになってしまったのだ。
綿州涪江の東の渡し場で、銀よりも白く輝くトガリヒラウオが跳ねている。漁師が舟に乗って大きな網をあげると、数百尾もかかっている。雑魚は捨てるが、赤鯉は神がかった力で跳ね出てしまう。水底の竜が腹を立て、ぴゅうぴゅう風を吹かせている。
料理人が研ぎ澄ませた包丁の白く光る刃をふるうと、美しい皿に鱠が白雪のように積もる。
脂が乗ったトガリヒラウオは天下第一だ。飽きるほどに食べてしまうと、なんだか悲しくなる。白い鰭を割かれた魚は、紙一重で川の水とお別れになってしまったのだ。