多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、豚の胃腸と肺の調理法

豚の胃を煮る

 豚の胃を煮るときは特にきれいに処理しなければならない。へそのような部分に汚物が堆積していれば、絞り出してきれいに洗う必要がある。そうすれば生臭い匂いもなくなる。塩と清水、白酒を用いてじっくり煮る。煮えた胃を、地面に五センチほどの厚さに敷いておいたわらの灰に熱いうちに置き、素焼きの容器でしっかり覆う。一晩経つと、胃は倍の厚さになっている。その後再びスープに入れてじっくり煮る。

 煮えた胃を地面に敷いた紙の上に置き、酢を吹きかけてから鉢で覆ってもいい。数時間経ったら食べられる。胃は厚みがあって柔らかく、美味しい。

 砂糖を胃にすり込むと、生臭さを取るのに効果がある。

 豚の胃には大量のカルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄などの元素とビタミンA、ビタミンE、タンパク質、脂肪が含まれ、胃の不調を治し、食欲を増進させる。


豚の腸の料理

 豚の小腸をきれいに処理し、腸二本を一本に束ね、肉のスープに入れてじっくり煮る。その後小腸を適度な長さに切り分け、タケノコとシイタケのスープで煮込んでから食べる。とても美味しく、シイタケのスープを多めにすると、美味が増す。

 煮込んだ小腸を酒糟に漬けると、とても美味しい。

 中国語で「套腸」という伝統料理だ。

豚の肺スープ

 豚の肺をきれいに処理し、何度も水で洗った後、清水と塩、料理用の酒とネギ、サンショウで煮る。じっくり煮える直前に肺の外膜を剥ぎ取り、各種の管を除去する。そして松の実とサイコロ状に切ったタケノコ、細かく切ったシイタケを加えて再度煮込む。この肺スープはとても美味だ。

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