多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、ウリ類の料理法

ウリの漬物

 熱い湯で小麦粉をこねて大きな塊にする。それを蒸した後薄切りにし、上下を草で覆う。七日から十四日経つと、黄色くなっているので、昼間は太陽に当て、夜は貯蔵する、乾いたらひいて粉にする。

 十五キロのウリから種を包むワタを取り去り六キロの塩で漬ける。二、三日経ったら取り出して太陽に当て、水分を切る。そのウリと上述の小麦粉を交互に重ねるようにして大きな壺に入れ、厚紙とクマザサの葉で密封し、転がしながら照りつける太陽に晒す。旧暦六月の一番暑い日から旧暦九月までだ。成熟したと思ったら、壺を開けてウリを取り出し、壺の底に十五キロのナスと1.5キロの塩を入れ、密封して三日ほど漬ける。ウリを食べ終わる頃にナスが漬け終わっているので、ショウガを適量混ぜる。


ウリのみそ漬

 まず甕の底にダイズから作ったみそを敷き詰める。その上に新鮮なウリとナスを置き、その上に塩を敷き、さらにダイズから作ったみそを敷く。五日か七日経ったら照りつける太陽に晒し、その後壺に入れる。乾燥ウリが作りたければ、取り出したものを乾くまで太陽に当て続ける。


シロウリのみそ漬

 生のシロウリ五百グラムを切って種を包むワタを取り除き、熱湯で湯がいた後、二百五十グラムの塩を揉み込んで、漬ける。トウチの粉二百五十グラムと濃い酢二百五十グラム、トウキ、サンショウ、乾燥ショウガ、チンピ、カンゾウ、ウイキョウそれぞれ二十五グラム、蕪荑(漢方薬の一種)百グラムを一緒にひいて粉にする。シロウリにこれらのものを混ぜて均等になるよう攪拌した後、甕に入れてしっかり押さえる。気温の低いところに置くこと。半月経つと、漬け終わり。琥珀のように透明に輝き、特別に美味しい。

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