多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、さまざまな菓子類

到口酥

 五百グラムのバターを溶かしてから容器に入れ、三百五十グラムの白砂糖を加えて、均等に混ぜる。そこに小麦粉五百グラムを入れてこね、小さな塊に分ける。それぞれを棒で伸ばして円盤状にし、炉に入れて弱火でじっくり焼く。

 型に入れてもいい。表面に松の実を乗せたものを

「松子餅」という。


芋餅

 サトイモをついてつぶし、もち米の粉と混ぜて円盤状にする。好みに応じて色々なものを餡にする。

 サトイモは栄養価が高く、主食にも副食にもなり、老人や幼児にもいい。タンパク質、カルシウム、リン、鉄、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、カロチン、ナイアシン、ビタミンB1B2、サポニンなどを豊富に含む。胃腸によく、便秘に効果がある。


栗糕

 風干しした栗を、皮を剥いてきれいにし、ついてつぶして、粉にする。それに栗の粉の三分の一の量のもち米の粉を加える。砂糖を混ぜてじっくり蒸すととてもおいしい。


素焦餅

 スイカの種のさね、皮を剥いた松の実、ハシバミの実を小麦粉と混ぜて、ついてつぶし、ペースト状にする。型に入れてから、じっくり焼いて、円盤状にする。

ニラ餅

 上質の豚肉をみじん切りにして油で半煮えになるくらいに加熱する。ニラをみじん切りにして、サンショウ、シャジンと味噌であえる。これらを、小麦粉を薄く伸ばしたもので包み、折り畳んでからじっくり焼く。

緑豆糕

 緑豆の皮をむき、冷水で濾過してから、じっくり蒸す、その後砂糖を加え、つき潰してペースト状にし、切り分ける。


水明角児

 五百グラムの小麦粉を煮立った湯に徐々に入れていくが、粘り気が出るまで手を止めずにかき混ぜる。それを十個くらいに切り分け、真っ白になるまで冷水に浸す。その後稲藁の上に置き、水分を切る。同量の豆の粉をそれに混ぜて薄い皮にし、餡を混ぜてからじっくり蒸すととても美味しい。

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