多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、美容に役立つ

七月澡頭
 旧暦七月にトウガンの種を採取する。それを小麦粉、油脂、瓜ワタと一緒にして、体を洗う時の粉にする。トウガンの白い瓜ワタで顔を洗えば、そばかすを除去できる。


悦沢玉容丹
 チョウセンヤマナラシの根の皮百グラム、桃の花の花びら(かげ干しにしたもの)二百グラム、トウガンのさね二百五十グラムを一緒にひいて粉にする。食事の後に、それを白湯で服用する。一日三回だ。肌を白くしたければトウガンのさねを増やし、赤みのある肌にしたければ桃の花びらを増やす。一か月服用し続けると、顔が白くつややかになる。五十日たつと、手足も白くつややかになる。
 チョウセンヤマナラシの根の皮の代わりにミカンの皮を使うやり方もある。
 チョウセンヤマナラシの根の皮もしくはミカンの皮は微温の性で、気を整え、熱を除く作用がある。せきや血の滞りに効果がある。桃の花は便通を促し、血流を活性化し、そばかすや脚気に効く。トウガンのさねは寒の性で、不飽和脂肪酸を含み、むくみを取り、利尿作用がある。肌を潤して、そばかすを取り、髪を黒くする。この三つの相互作用で、痰を除いて血流を改善し、肌に潤いを増す。長期間服用すると老化を遅らせ、しわを減らす。だが、寒がりの人や下痢気味の人は、服用しないほうがいい。

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