多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

夏に適した食べ物(大衆養生網)

中国のサイトに出ていたものの翻訳です。

夏に食べるものは清涼でおいしく、暑気を解く作用がなくてはならない。そうしてこそ食生活が続けられる。夏は暑く、汗の蒸発によって体内から水分が失われるのが特別にはやい。それゆえタイムリーに水分を補給しなければ、水分欠乏のため食欲不振に陥ってしまう。これこそが夏痩せの原因だ。では、夏に適した食べ物は何か?

 夏は気温が高いので、人体から失われる水分が他の季節より多い。それゆえ適切な補給が必要だ。水というと、スーパーなどで売っているペットボトル入りの様々な{水」を思い浮かべるだろう。実際は、野菜類に含まれている水分は、何層もの生物膜によって濾過された天然で清潔、栄養があって活力がある水なのだ。いかなる工場で製造された飲用水も及ばない。夏は瓜類が市場に出回るが、みな含水量が90%を超える。中でもトウガンの含水量は最高で96%に達し、キュウリ、カボチャ、ヘチマ、ニガウリ、スイカなどがそれに続く。つまり五百グラムの瓜類を食べると450グラムの質の高い水を補給したことになる。また瓜類はカリウムが多くナトリウムが少ないので、血圧を下げ、血管を保護する作用がある。
 夏には多くの野菜、ことに涼の性をもつ瓜類やナス類を食べるのがいい。砂糖や酢、レモン汁などでそれに味をつければ食欲も増進する。近年、肉類など動物性の食品の消費量が増えているが、それらは体質を酸性にし、熱を体にこもらせる作用がある。涼の性をもつ野菜を食べれば、体液の分泌を増やして渇きをいやし、暑気を解き、熱を冷まし、毒の排出や便通に有利だ。
 涼の性をもつ野菜類:瓜類はカボチャは温の性だが、他のニガウリやヘチマ、キュウリ、シロウリ、スイカ、マクワウリなどは涼の性をもつ。トマトやナス、キンサイ、レタス、アスパラガス、クズイモなども涼の性だ。これらの野菜は夏がシーズンなので、常に食べられる。
 また、夏は気温が高くて病原菌が蔓延するスピードが速い。病気、ことに腸の伝染病が多発する季節なので、「殺菌」作用のある野菜を食べるのがいい。そうすれば病を予防できる。ニンニク、タマネギ、ニラ、長ネギ、葉ニンニク、ニンニクの芽などだ。これらは多くの殺菌成分を含み、多種の球菌や桿菌、真菌やウイルスを抑制する働きがある。その中でもニンニクが際立っている。近年の研究によれば、ニンニクの有効成分の主要なものはガーリシンだ。また、ニンニクに含まれているアリナーゼは熱すると活性をなくすので、殺菌作用を存分に発揮させるためには生で食べるのが一番いい。上述したニンニクやネギ類はみな異なる程度の殺菌作用があるので、日常的に食べるのが有益だ。

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