多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

夏にさわやかなハスの葉茶

中国の百度というサイトに出ていた記事をもとにしました。

「本草綱目」、「随息居飲食譜」、「中国薬茶配方大全」など古今の薬食学の典籍によれば、ハスの葉には「火」をしずめ、熱をとる作用がある。中国では古代からハスの葉はダイエットの良薬とされ、現代の病院でも肥満の病人にハスの葉茶を飲ませている。

飲用に際して
1.濃い茶を飲んでこそ、ダイエット効果が出てくる。
2.食前の空腹時に飲むのが一番いい。そうすれば排便を促し、むくみが取れる。
3.一日に三杯か四杯を、時間を空けて飲むのがいい。
4.飲用期間は節食の必要はない。一定期間飲用していると、食物の好みが変化し、肉などの油っい物があまり好きではなくなる。
5.熱い茶でも冷たい茶でも、効果がある。夏に氷で冷やすとおいしさが増す。冬は冷やさないほうがいい。
6.食事中は飲まないこと。消火に影響するからだ。生理期間中の女性は飲まないこと。


バリエーション
ニッケイハスの葉茶
 材料:ハスの葉半ひら。サンザシ50グラム。ニッケイ2グラム。冷水1リットル。氷砂糖大匙二杯。
 製法:ハスの葉をちぎり水に入れ、弱火で沸騰するまで煮る。それからサンザシを入れ、五分煮る。その後ニッケイと氷砂糖を入れ、三分煮る。


サンザシハスの葉茶
 材料:サンザシ15グラム。ケツメイシ15グラム、ハスの葉1ひら。
 製法:サンザシ15グラムをきれいに洗って薄切りにする。ハスの葉を洗ってみじん切りにする。それらとケツメイシ15グラムを一緒に鍋に入れ、適量の水を加えて煮る。かすをろ過してから飲む。


ハト麦ハスの葉茶
 1.ハト麦とハスの葉を水洗いして汚れを取り去り、その後水を切る。
 2.それらをすり鉢に入れて、ひいて粉にする。それを急須に入れる。
 3.そこに熱湯を注いでかき混ぜ、二分待つ。そうすれば飲める。


ジャスミン、ハスの葉茶
 材料:緑茶の葉3グラム。ジャスミン3グラム。ハスの葉1枚。
 製法:1.ハスの葉を細かく切り刻む。
    2.それと他の二つの材料を鍋に入れ、適量の水を加えて5分煮ると、飲める。
 効能:暑気を除去して、体の余分な熱を散らす。夏のめまいにも効果がある。
 
クコ、ハスの葉茶
 材料:クコ8グラム。干したハスの葉15グラム。適量の氷砂糖。
 製法:クコとハスの葉を一緒に急須に入れ、熱湯を注いで蓋をして、数分置く。その後適量の氷砂糖を入れて飲む。


マイカイカ、ハスの葉痩身茶
 材料:マイカイカ、ローゼル、テンギク、陳皮、ケツメイシ、ハスの葉
 製法:これらの材料を急須に入れ、熱湯を注いで一分間かき混ぜて、洗浄する。その後、湯を切る。そして適量の水を入れ、強火で数分煮込めば飲める。


ハスの葉ダイエット茶
 材料:ハスの葉3グラム。サンザシ15グラム。生ダイオウ5グラム。カンゾウ3グラム。水2リットル
 製法:1.材料をきちんと洗う。
    2.それらを水と一緒に鍋に入れ、まず強火で沸騰させる。その後弱火にして30分間煮込む。
    3.ろ過し、冷ましてから飲む。


これらは熱を散らし、暑気を取り去る作用がある。また、ハスの葉を料理に使えば、清らかな香りが楽しめ、脂っこさを減らす。葉で包んで焼いたり、料理そのものを葉でくるんだりする。蒸し鶏のハスの葉包みなどがある。
 ハスの葉茶を作るなら、7月から9月の間に採取した、野生の白い花の新鮮で若いハスの葉が一番いい。若い葉のほうが風味が清らかだし、白い花のハスの葉は比較的薄く、口当たりもよくて、渋くないからだ。

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