多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

青島嶗山茶


嶗山茶は青島の特産で、嶗山ミネラルウォーター、嶗山ツバキと並び称されている。

 嶗山茶は宋の時代に丘処機という道士が江南から移植したと言われているが、文献史料はない。近代嶗山茶は1959年の「南茶北引」に始まる。嶗山は最初のいくつかの試験地の一つとなったが、最初は失敗した。その後技術者と農民の不断の努力により、1964年、成功した。それから五十年間、嶗山茶は発展を続けてきた。

 嶗山東部は崖で海に接し、独特の景観だ。中国海岸部で最も高い山で、「海上第一の名山」と言われている。二千年の道教文化と千七百年の仏教文化の歴史を持つ。

 嶗山は「仙山」とも呼ばれるが、当然、「聖水」も豊富だ。様々な規模の泉が数多く分布している。つまり、名山と名水が名茶を育んでいるのである。

 嶗山は山東半島南部、青島市東南部に位置し、東と南が海に接し、海洋性の温帯気候だ。冬は厳寒なく、夏は酷暑がない。霧が多くて、秋の日照は少なく、昼夜の温度差が大きい。嶗山茶は山の斜面に植えられるので、汚染もなく、嶗山の天然の水で育つ。土壌も水も空気も生態も優良なのである。

 嶗山は北緯三十六度に位置し、嶗山茶は、中国最北の茶となる。1970年代から「豊潤な香りと濃厚な味わい、葉が肉厚で、湯を注ぐのにいい」と称賛されている。 

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