多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、スモモと杏仁

スモモの調理
 じっくり蒸した後、天日干しにする。それを砂糖漬けにし、蜂蜜に浸す。あるいは塩漬けにした後、天日干しにしてもいい。いずれの方法でも、スモモは長持ちする。

 スモモは丸くて美しい形で甘みがあり、伝統的に愛されてきた。温の性があり、肝臓によく、体液の分泌を促進する。が、AHAの含有量が多いので、食べ過ぎると痰の量が増え、胃によくないし、歯を損なう。

杏仁の調理
 1.北京で産する甜杏仁を塩水に浸したあと、炒めて水分をとる。酒のつまみにとてもいい。
 2.苦杏仁を何度か水に浸した後、苦い水を取り去って、ごま油を入れた鍋の中に入れて加熱する。杏仁が浮き上がってきたらすくいあげ、陰干しにして、食べる。サクサクしておいしい。
 3.杏仁は甜杏仁と苦杏仁の二種類に分けられる。中国南方で産する杏仁は甜杏仁に属し、わずかな甘みがあってこまやか、食用によく使われる。肺によく、咳に効果がある。北方で産する杏仁は苦杏仁に属し、苦みがあって、薬用に使われることが多い。肺によく、咳止めに使う。が、苦杏仁は、一度に多量に服用するのはだめだ。フラポンとポリフェノールを豊富に含んでいるので、コレステロールを減らすだけではなく、心臓病の発作のリスクも大いに減らせる。美容にも効果があり、皮膚をつややかに保つ。


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