多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

体にいいレンコンの粉(食憲鴻秘)

これはレンコンの粉を水に溶かしたものです。「食憲鴻秘」という清時代の料理書によると、レンコンの粉は体にいいそうです。

 「一定期間置いておいたレンコンを短く切り、水に浸す。大きな甕の上部に棚を作ってそこに石臼を置き、そのレンコンを石臼でひき続ける。そしてレンコンの汁が甕に落ちるようにする。そのレンコンの汁を絹の袋に入れて水分を漉した後、天日干しにする。十キロのレンコンから、五百グラムのレンコン粉が取れる。レンコンの節の粉は血の病気に効果がある。」

 レンコンの節には止血効果があり、薬用価値が高い。出血時間を短縮する効果がある。明代の李時珍は「本草綱目」にレンコンの節は「咳血、唾血、血淋、溺血、下血、血痢、血崩を止めることができる」と書いており、清代の趙学敏は「本草綱目拾遺」の中に、レンコンの節は「産後や血を吐いた人にいい」と書いている。

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