多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

体にいいクコの粥

 クコは全身が宝で、明代の李時珍の「本草綱目」に「春にとるクコの葉は天精草と呼び、夏にとるクコの花は長生草と呼び、秋にとるクコの実は枸杞子と呼び、冬にとるクコの根は地骨皮と呼ぶ」との記載がある。

 クコの実は最もよく使われる栄養補充品で、粥やペーストにしたり、酒に漬けたりする。性は平で、肝、腎、肺の経絡に入り、カロチン、カルシウム、鉄などの栄養素を豊かに含み、肝と腎を補い、目を良くし、アンチエイジングの作用がある。血糖を下げ、脂肪肝を改善する働きもある。が、胃が弱く、下痢をしやすい人は控えた方がいい、

クコを使った粥

クコ粥は広東省の有名料理だ。まず米を半炊きにしてからクコを入れ、それをじっくり煮てから食べる。めまいやドライアイ、耳鳴りに効くし、肝臓を保護する作用もある。

もち米、ピーナッツ、クコの粥

 材料:もち米百五十グラム、白米百五十グラム、ピーナッツ百グラム、クコ二十グラム、ナツメ五十グラム、菊の花六個か七個

 作り方:1.ピーナッツを湯に二時間浸し、皮を取る。

 2.クコを水に浸し、ナツメを洗って種をとり、切り刻む。

 3.菊の花を清水に漬ける。

 4.もち米と白米を一緒に二時間水に浸してから、圧力鍋に入れる。

 5.それにピーナッツを入れ強火で煮たあと、弱火で四十分煮込む。

 6.ナツメを入れ弱火で五分間煮る。菊の花とクコを入れ、一分間煮たら、食べられる。

ナツメとクコの粥

 材料:ナツメ七十五グラム、米百グラム、クコ、白砂糖適量

 作り方1.ナツメとクコを洗い、ぬるま湯に二十分浸しておく。

 2.米を洗って水を加え、ナツメを入れて煮る。沸騰した後クコを入れる。クコを入れるのが早すぎると粥が酸っぱくなる。

 3.食べる時に白砂糖を入れて味を加減する。

 ナツメは血を補うよき品で、「肌をきれいにしたいのなら、ナツメ入りの米の粥を食べろ」とも言われている。クコは肝と腎を補い、顔を艶やかにする。朝食もしくはおやつとして毎日一回食べ、それを十五日から三十日続ける。胃酸過多な人はあまり食べない方がいい。貧血や血小板減少、肝炎や不眠、疲労や慢性気管支炎に効く。健康な人が常食すると、赤みのある艶やかな肌になり、気持ちがはっきりして。目もよく見えるようになる。

ヤマイモとクコの粥

 材料:ヤマイモ六百グラム、米二分の一杯、クコ、氷砂糖、ネギ

 作り方:1.米を水に三十分浸しておく。ヤマイモを洗って皮を剥き、切り分ける。

 2.浸した米を鍋に入れ五杯の水を入れ、強火で煮る。弱火に変えて粥になるのを待ち、クコとヤマイモを入れて一緒に煮る。混ぜながら弱火で三十分煮ればいい。

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