多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

美容と健康にいいハトムギの粥

 ハトムギは真珠のような色で、真珠米とも呼ばれる。味は甘で性は涼、タンパク質が豊富で、脾を健やかにして肺を補い、熱を清める。食用にも薬用にも使える。明代の李時珍の「本草綱目」にハトムギは「脾を健やかにして胃を益し、肺を補って熱を清め、風を去って湿に勝つ。ご飯として食べれば、冷気を治す。煎じて飲めば、小便を利する」と書いてある。

 ハトムギにはタンパク質分解酵素が豊富に含まれているので、角質化した皮膚を柔らかくし、イボやザラザラ肌に効果がある。頭髪にもよく、抜け毛を防ぎ、髪を滑らかにする。 

 煮るか炒めるかすれば胃腸から吸収されやすく、冬はハトムギで豚足やスペアリブ、鶏肉を煮込めば、栄養満点だ。夏はハトムギ粥を用いて冷たい飲み物を作れば、暑気を取り、体にもいい。が、体の弱い人は慎重にすること。

ハトムギとナツメの粥

 材料:玄米一杯、ハトムギ七十五グラム、ナツメ十粒、水十杯、白砂糖一杯

 作り方:1.玄米を洗い、十杯分の水に一時間浸す。その後鍋に入れて沸かし、弱火にしてから洗って柔らかくしたナツメを入れ、柔らかくなるまで煮る。

 2.ハトムギを洗い、一時間水にひたして柔らかくする。じっくり蒸してから、玄米の粥に入れ、一緒に煮る。白砂糖を入れて味を調節し、均等に煮えたら火を止め、碗に盛って食べる。

 注意事項:1.玄米を浸す時間は長めにした方が煮えやすい。

 2.ハトムギと玄米は硬さが違う。ハトムギは蒸してから煮ると、双方の硬さが釣り合う。

 効果:脾と胃の虚弱、気血の不足、栄養不良、体質虚弱


アズキとハトムギの粥

 材料:アズキ、ハトムギ、水、氷砂糖

 作り方:1.同量のアズキとハトムギを用意し、きれいに洗ったあと、アズキは二時間か三時間水に浸し、ハトムギは一時間水に浸す。

 2.まず、アズキを長めに煮る。煮えたら水を加え、再度煮る。再び水を加える。こういうふうにすれば、アズキは美味しくなる。

 3.アズキがじっくり煮えたらハトムギを入れ、強火で沸かす。弱火にして粘りが出るまで煮込み、氷砂糖を入れれば出来上がり。

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