多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

冬に食べるといい粥(健康飲食ネット)

 粥療法は中国で悠久の歴史があり、民間でも広く応用されている。冬は天寒く地が凍る。漢方医学では、寒の気が盛んになると人の陽の気を傷つけると考えている。老年の人は陽の気が足りないので、寒さに耐えられない。民間でよく用いられている寒さを防ぐ粥を紹介する。

1.羊肉の粥

 脂身のない羊肉二百五十グラムを洗ってサイコロ状に切り、ダイコン一個と一緒に煮て生臭さを取る。その後ダイコンを取り出して、うるち米百五十グラムを入れ、粥になるまでじっくり煮る。羊肉は温熱の性があり、高タンパク低コレステロールの食品だ。冬に羊肉を常食すると、気を益して虚を補い、体を温め、腎を益して陽を強める。貧血、肺結核、慢性胃炎及び虚寒症の人にいい。

2.牛肉の粥

 牛肉百グラムを薄切りにし、うるち米百グラムと一緒に煮て、粥にする。牛肉には人体に必要な多種のアミノ酸が含まれ、益するところが多い。牛肉の粥は胃を養って脾を益し、気を補って血を生かすので、気血不足による体力の虚弱や冷え、筋骨の凝りや寝汗に効果がある。

3.ニラの粥

 まず粥をじっくりと煮込み、細かく刻んだニラを入れる。少し煮たら食べられる。ニラは大量のビタミンABC、カルシウム、リン、鉄などを含む。ニラの粥を常食すれば、陽を助けるので、冷えや腰膝の痛みに効果がある。

4.高麗ニンジンの粥

 高麗ニンジン三グラムを土鍋に盛り、水を加えて二十分間とろ火でじっくり煮込む。そこにうるち米百グラムを加え、ドロドロになるまで煮て、適量のハチミツもしくは氷砂糖を加えて味を調節する。高麗ニンジンと米を一緒に煮ると、気血を補い、脾と胃を健やかにする。病後の体力虚弱や老年性の冷え、食欲不振などにいい。常食すれば、心臓の筋肉によく、冠状動脈硬化や心臓の痛み、心拍の不調に効果がある。

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