多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

体を暖めるスープ、悦家工坊

南方であろうと北方であろうと冬は寒くなり、みんな服を着てしのぐ。それも重要だが、体の内部から暖めるとより効果がある。食物によって体に熱量を供給するのである。冬に何を食べれば、体の中に小さなストーブができ、病を防げるのか?

1.白胡椒と豚の胃のスープ

材料:白胡椒十五グラム、豚の胃一個、食塩、料理用酒、化学調味料、醤油

作り方:1.白胡椒を細かく砕く。豚の胃を塩あるいはコーンスターチで何度も洗う。

 2.砕いた白胡椒を豚の胃に入れ、両端を糸で縛って鍋に入れる。適量の清水を加え。とろ火で二時間煮込む。

 3.煮えたら、適量の塩を入れて食べる。豚の胃を切り分け、醤油を混ぜると、より美味しくなる。

効能:白胡椒と豚の胃を一緒に煮込むと濃厚な香りとなり、寒を除いて胃を暖める。

2オウギと牛肉のスープ


材料:オウギ、トウジン、各十二グラム、牛肉、適量の塩とコショウ

作り方:1.オウギとトウジンを洗い、二層のガーゼ袋に入れて、ティーバッグのような「漢方袋」にする。

 2.牛肉をきれいに洗って塊に切り、煮て血を取り去る。それを鍋に入れ、「漢方袋」とショウガ、ネギを入れて強火で煮る。

 3.料理用酒を加え、弱火で二時間煮込み、最後に塩とコショウを少し入れる。

 効能:オウギは気を補って陽を上昇させる。トウジンは脾をすこやかにして肺をよくし、体液の分泌を促す。牛肉は気を益し、筋骨を強くする。


3.クリとナンキョウと鶏肉のスープ

 材料:ニワトリ一羽、クリの果肉百グラム、ナツメ八個、ナンキョウ三十グラム、クルミ十五個、ショウガ三切れ

 作り方:1.クリとナンキョウの皮を剥き、ナツメの種を取り、他の材料をきれいに洗い、二十分水に浸す。

 2.鶏を洗い、内臓と尾を取り去る。

 3.鶏とナツメ、ナンキョウとショウガを底の深い鍋に入れ、適量の水を加えて強火で沸騰させたあと、弱火で一時間半煮込む。

 4.クリとクルミを加え、一時間煮込む。適量の食塩を入れて食べる。

 効能:鶏肉には良質のタンパク質が含まれていて、気を補って脾を健やかにし、胃を整える。くりも脾と胃をよくし、腎を補って筋を強くする。ナンキョウは肺を潤す。このスープは咳止めに効果がある。


4.乾燥ショウガとニッケイと羊肉のスープ

材料:羊肉百五十グラム、乾燥ショウガ三十グラム、ニッケイ十五グラム、適量の塩、刻みネギ、サンショウ

 作り方:1.羊肉を塊に切り、叩いて砕いた乾燥ショウガ、ニッケイと一緒にじっくり煮込む。

  2.塩、刻みネギ、サンショウを入れる。

効能:羊肉は栄養豊富で、貧血などの虚寒の症状に効く。乾燥ショウガは生のショウガより体を暖める作用が強い。ニッケイは陽を補い、腹を暖め、血脈を通じ、寒気を散らす。

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