多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

体にいいクコの茶、99中医

 クコ茶は女性に適している。様々な材料と組み合わせれば、様々な効果が出る。

 クコを湯で淹れて飲むのは簡単で、よく使われるやり方だ。クコには陰を養って血を補い、肝と腎を健やかにし目をよくする効能がある。クコは性は平で味は甘だ。粥に入れてもいいし、毎日数粒食べるのもいいが、向いていない人もいる。

 クコは体を暖める作用もあるので、高血圧の人やせっかちで怒りっぽい人、普段大量に肉を食べて顔が赤くなっている人、風邪で発熱している人、下痢の人には向いていない。また、脾と胃が弱く消化不良の人が夏の暑い時にクコを食べると、食欲がなくなり胃の具合が悪くなる。クコには性神経を興奮させる作用もあるので、性慾の強すぎる人は食べない方がいい。

 免疫の低下している人は、一年四季、クコを食べるのがいい。冬は粥に入れるか、ナツメやヤマイモと組み合わせる。夏は湯で淹れたり、そのまま食べたりするが、リュウガンなどの温熱の性を持つものとは組み合わせない方がいい。黄酒や白酒を使って薬酒にするのもよくない。湯で淹れるのなら、午後の時間に茶にするのがいい。菊や金銀花、サンザシ、蜂蜜を加えると体質を改善し、睡眠にもいい。ただ、緑茶と一緒に飲むのはダメだ。

1.クコとナツメの茶

 冷水五百ミリリットル、ナツメ十粒、氷砂糖大さじ一杯、クコ十グラム

 冷水とナツメを同時に煮た後クコを入れ、五分間煮る。氷砂糖を入れ、それが溶けたら飲める。

 効能:クコは肝と腎を補い、目をよくし、肺を潤して、渇きを止める。ナツメは気を益し、脾をよくし、心と肺を潤し、体液の分泌を促す。つややかな顔になる。

2.サンザシとクコの茶

湯でサンザシとクコの葉、サジオモダカを一緒に煎じる。一日二回か三回、三ヶ月続ける。ダイエットにいい。

3.菊の花とクコの茶

菊の花とクコを一緒に湯で淹れて飲む。菊十グラム、クコ十グラム急須に入れ、湯を注いで十分経ったら飲める。各種の眼病を予防し、糖尿病、高血圧にもいい。老人に向いている。

4.三花クコ茶

 バラ、ジャスミン、ダイダイ、センキュウ、クコの葉を混ぜ、ティーバッグに分ける。一つ六グラムくらいだ。毎日一袋を湯で二回か三回淹れる。気を利して痰を取り、むくみを消して胃を養う。

5.高麗人参のひげとクコの茶

高麗人参のひげ二十グラムを湯で煮てから、クコ十グラムを入れ弱火で一分間煮る。湯を直接注いでもいい。老化を防ぎ、気を補い、抵抗力を増し、肺を潤し、体液の分泌を促して気を落ち着ける。

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