多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

食憲鴻秘、酔シイタケ

 シイタケをきれいに洗って水に浸した後、油でじっくり炒める。シイタケを浸しておいた水をかすを濾過して、シイタケを炒めた鍋に注ぎ込み、煮込む。煮つまったら、シイタケを鍋から取り出す。しばらく置いてさました後、冷たい濃い茶で油分を洗い流し、その後水分を切る。良質の酒醸と醤油を混ぜたものにそのシイタケを半日間漬け、味をしみ込ませる。菜食の中ではとても美味しい料理だ。薄味で格別な味がある。

 シイタケは「山珍」、「植物の皇后」とも言われており、気を益して、食欲減退や脱力感を治す効能がある。冷たい濃い茶を用いてシイタケの油分を洗い流すのが、この料理のポイントだ。シイタケを水に浸した後、まず油で炒め、そして汁につける。その後茶で洗って水分を切り、最後に酒醸と醤油の中に漬ける。味、香り、色が素晴らしいだけではなく、油っこさもない。

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