多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

眼科医バラモン僧に贈る、劉禹錫(772-842)

  秋ごろから目の具合が悪くなり、一日中涙が流れて苦しい
  両目ともはっきり見えなくなり、まだ中年なのにまるで老人になったようだ
  赤いものを見れば緑に見え、日光にも風にも耐えられない
  眼科医でもあるバラモン僧が手術のやり方を知っているという
  眼病の苦しみを治してくれるかもしれない


 中国のある眼科医によると、ドライアイと白内障、緑内障を患っていた可能性があるそうです。唐時代の中国では、インドからやって来た僧が金の針を使った眼病手術をやっており、その手術を自分もやってもらおうか、と言っています。
 病に苦しむ人はいつの時代にもいるようです。

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