糖尿病を患っていた三人の中国皇帝(糖尿病家庭調養)
皆様のブログを拝見していると、糖尿病の方がかなりおられるようです。そこで、中国のサイトに掲載されていたこの記事をご紹介します。
古代の漢方医学では、糖尿病を「消渇症」と称していた。
中国古代の消渇症に関する最も早い記載は、唐時代の著名な道士であり医学者でもあった孫思邈の著書「千金方」の中の描写だ。「消渇症の人は以下の三つのことを慎まなければならない。飲酒と、房事、塩辛い食べ物及び小麦粉だ。これらを慎めば、薬を飲まなくても治る。慎まなければ、どんな薬でも治らない。深く考慮して慎みなさい」
これを見ると、糖尿病はそんなに珍しい病気ではなかったようだ。史料から推測すると、漢の高祖、漢の武帝、隋の煬帝が糖尿病を患っていた可能性がある。
1.漢の高祖
漢の高祖は傷口を長期間治療したが治らなかった。
史料によると、漢の高祖劉邦は、黥布の乱のとき、病でありながら征伐に赴いたが、矢に当たって負傷した。乱を平定した後も傷は治らず、ただれて感染し、日増しにひどくなっていった。
このことから推測すると、漢の高祖劉邦は糖尿病を患っていた可能性が高い。糖尿病を患っている人の傷口は平癒が困難だからだ。現代医学も、糖尿病の人は皮膚や肉を破るような傷による化膿を防がねばならないと強調している。
結局、漢の高祖はこれが原因で死んだ。
2.漢の武帝
匈奴の王が武帝に消渇症の秘薬を献上した
史料によれば、漢の武帝は晩年に病気になり、精神が「恍惚として定まらず」、「恐怖症」の状態であったという。
これは糖尿病によって腎臓が病変し、機能が極度に衰弱した可能性が高い。この種の病人は脳の病変の後、思惟が混乱して物事に集中できなくなり、幻覚やけだるさ、混迷などの精神面の病態が出現するからだ。
また、当時の匈奴の王が消渇症治療の秘薬を武帝に献上している。このことから推測すると、漢の武帝は糖尿病を患っていたのだろう。
3.隋の煬帝
毎日口と舌が乾いた。
史料によれば、隋の煬帝も消渇症を患っていた。
記載されたところによると、隋の煬帝は毎日「口と舌が乾き、数リットルの水を飲み、数リットルの尿を排出していた。徐々に骨と皮に痩せていったので、詔書を出して侍医を呼びつけたが、誰も戻ってこなかった。みんな煬帝に斬られてしまった」
糖尿病患者には、多飲多食と多尿、体重の減少などが現れることがある。このことから推定すると、隋の煬帝も糖尿病を患っていた。
これら三人の皇帝は、死因はそれぞれ異なると言っても、直接的あるいは間接的に糖尿病とかかわるものだった。当時は医療も限られていたので、病魔のために苦しんだ。病魔の前では、身分の貴賤はない。体を大切にした方がいい。体が健康であってこそ、最大の幸福が得られる。