多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

北京のちまき、百度百科

1.キビとナツメのちまき


 北京っ子は端午節になると、アシの葉で包んだキビとナツメのちまきを食べる。密雲産のナツメをもち米とキビの中にくるむのだ。キビを使うと噛み応えが出てきて、消化にもいい。


2.稲香村の餡ちまき

 稲香村(店の名前)のバラジャムを混ぜたアズキ餡のちまきは、中にかなりの餡がつまっている。バラの香りのため、甘いアズキ餡をいくら食べても食べ飽きない。それを包んでいるもち米の部分も甘みのある味だ。北京の稲香村の各店で食べられる。


3.鼎泰豊の双紫ちまき

 鼎泰豊(店の名前)には小籠包以外にも美味しいものがある。双紫ちまきは
美味で創意あふれるものだ。紫米で紫イモを包んでいるから、「双紫」と言われている。見た目もユニークだが、甘くて口当たりも滑らかなので食欲を増進する。ビタミンを豊富に含んでいるので、健康にもいい。


4.大董のちまき

   大董(店の名前)はずっと高級路線を歩んできたので、端午節のちまきも格調高い。今年新たに発売した五種類のちまき、五穀餡、金絲ナツメ、アヒルの卵黄、豚肉の醤油煮込み、刀板香(豚肉の漬物の一種)はいずれも見た目が美しい。値段も高い。


5.五芳齋の肉ちまき

 五芳齋は浙江のちまきだが、北京での地位が高く、ちまきだけで中華の老舗になった。江南のちまきである以上、肉ちまきを食べねばならない。蒸し終わったばかりの肉ちまきからは、葉を開く前から香りが漂ってくる。油分のしみとおったもち米はおいしく、もう一口噛めば柔らかな豚のバラ肉だ。甘いちまきを愛する北方人でもとりこになる。

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