多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

寧波の湯圓、美食中国



 寧波の湯圓は、浙江省寧波の伝統的な食べ物で、中国を代表するものでもある。春節と元宵節に食べる習慣があり、悠久の歴史を持つ。宋代に始まると伝えられている。当時、明州(今の寧波)でユニークな食品が作られた。

黒ごまと豚油と白砂糖少量で餡を作り、外側をもち米の粉で包んで球状にしたものだ。食べてみると香りが良くて、甘く、美味しい。鍋の中で浮かんだり沈んだりを繰り返すので 最初は「浮元子」と呼ばれた。寧波の人は、春節の朝一家揃って湯圓を食べる習慣がある。


作り方:1.黒ごまをじっくり煎って、砕く。それに豚油と粉砂糖を混ぜて、餡にする。

 2.水を加えてひいたもち米の粉に清水

を混ぜて、団子にこね、1の餡を包む。

 3.鍋で湯を沸かし、2の団子を入れる。

弱火にしてじっくり煮てから、モクセイの花の砂糖漬をふりかけて、碗に入れる。

注意、湯が熱すぎると外側が剥がれ、見た目も味も悪くなる。

黒ごまは肝を益して腎を補い、血を養って乾きを潤す。髪が黒くなって美容にいい。

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