多田敏宏:中国の食と病と文学のブログ

中国の食と病について文学の点から見てみたいです。

北京の伝統家庭料理、続き

セリホンの炒め物  セリホンかカラシナの漬物にダイズもやしを加えて、羊肉ミートソースで炒めた料理は、とてもご飯が進む。 「雷震カラシナ」の煮込み  北京の伝統ある家庭では、春に必ずみそを作り、秋に必ず漬物を作る。金銭節約のためではなく、おいしいものが食べたいからだ。カラシナやセリホンを漬け、白菜を漬けることもある。そうすれば、その年の冬と春の漬物には困らない。大雪の後の晴れた日、日光が部屋に射し…

北京の伝統家庭料理(金受申)

酔棗  冬に食べるもので、酒のつまみにもよく、酔い醒しにもよく、新年の祝いに食べてもいいのが「酔棗」だ。幼い頃、伯母の家の中庭にナツメの木が数本生えていて、毎年酔棗を作っていた。筆者が新年の祝いに行くと、必ず一皿ご馳走してくれた。伯母が亡くなってから十六年経っており、久しく味わっていない。まず、八月中に木に実った赤いナツメの実を取る。虫食いのないきれいなものを清水で洗って清潔な壺に入れ、そこにパ…